終了済みセミナー

第6回 PIEGLLO EXPERT STUDY「股関節疾患に対する跛行改善のための理学療法と治療戦略」

【主 催】
PIEGLLO

今回は、熊本県 九州看護福祉大学 教授であられます「加藤 浩 先生」を長崎にお招きして令和元年8月18日(日)に下記テーマにてセミナーを開催致します。

加藤先生は、整形外科理学療法 股関節領域のエキスパートであり、著書や論文も多数執筆され、日本理学療法分野の発展のため、研究分野でも精力的にご活躍されております。

今回は、股関節疾患と跛行に焦点を絞り、

「股関節疾患に対する跛行改善のための理学療法と治療戦略」

とのテーマでご講義頂きます。
もちろん十分な実技も取り入れて頂きます。

加藤先生のご活躍を私が存じ上げて10年以上になりますが、常に理学療法分野の最先端で臨床にとても有意義となる情報を発信され続けております。

今回のSTUDYでも今まで同様、臨床で活かせる股関節疾患や跛行に対する加藤先生の視点や考え方、更には評価から治療戦略までの一連の流れを学ぶことができます。

とてもおもしろい講義となる事は間違いありませんので、この機会に是非 ご参加頂けたらと思います。

【申込受付開始】
令和元年617日(月)

【テーマ】
股関節疾患に対する跛行改善のための理学療法評価と治療戦略」

【講 師】
加藤 先生(九州看護福祉大学 教授)

【日 時】
令和元年818日(日) 10:0017:00

【対 象】
PT/OT/柔道整復師など医療に関わるご職業の方

【参加費】
8000円(資料代、消費税含む)

【定 員】
40名(参加受付は先着順)

【申込締切】
令和元年814日(水)

【会 場】
愛野記念病院 7F多目的ホール
(〒854-0301 長崎県 雲仙市 愛野町 338-8

【申込方法】
PIEGLLO ホームページは閉鎖しております。

よってgmailでの参加申込みとなります事をご了承ください。

piegllo.f.therapy@gmail.com

件名に「STUDY名」、本文に所属施設名 申込者氏名・職種 携帯番号 メールアドレス をご明記の上、上記アドレスへ「川口宛」にご送信ください。

詳細は返信メールにてお伝えいたします。

【講師より】
従来から理学療法において歩行分析が重視されるのは何故でしょう?人類学の立場からみてヒトの直立二足歩行(gait)は,多くの動物の移動(locomotion)と比べ,非常に高度にプログラムされた移動手段です。

つまり歩行とは,人間のあらゆる身体運動機能の統合とコントロールにより達成された質の高い運動と言えます。それゆえ,歩行分析により正常ベースからの逸脱を1つ発見することで,そこから多くの身体機能不全の情報を読みとることができます。

本研修会では,股関節疾患をとりあげ,その時間的・空間的逸脱をスタンダードな歩行分析から紹介し,次に普段観察だけでは見いだしにくい障害の一面を最新の分析方法を用いて紹介します。さらに,最新の科学的データの考察を加えながら,股関節疾患患者の歩行障害像と具体的治療戦略に迫ってみたいと思います

【到達目標】
跛行の原因を科学的データに基づいて理解し,治療展開する方法を学びます。

【近年の活動内容や取り組みなど】(一部を紹介)
行時における下肢の力学的エネルギーの流れについて研究しています。エネルギーには「質の良いエネルギー」と「質の悪いエネルギー」があります。質の良いエネルギーとは,より多くの仕事ができるエネルギーのことです。

つまり,小さな筋力で効率よく歩行が行えれば,質の良いエネルギーと言えます。このことは,従来の単関節重視の筋力評価と筋力増強運動では達成することは困難であることを示しています。詳細については,研修会の中で分かりやすく解説したいと思います。

【学歴・職歴】
2014年 九州看護福祉大学大学院看護福祉学研究科健康支援科学専攻 専攻長(2018年3月まで)

2008年 九州看護福祉大学看護福祉学部リハビリテーション学科 教授

2004年 広島大学大学院医学系研究科保健学専攻博士課程後期修了 博士(保健学)

2003年 吉備国際大学保健科学部理学療法学科 助教授

1991年 九州大学医学部附属病院リハビリテーション部入職

1991年 国立療養所福岡東病院附属リハビリテーション学院 理学療法学科 卒業

 

【資格】
専門理学療法士(運動器),(基礎理学療法).認定理学療法士(運動器)

【著 書】(一部を紹介)
1. 加藤浩:極める大腿骨骨折の理学療法.齋藤秀之,他 編,文光堂,2017

2. 加藤浩:感覚入力.下肢運動器疾患,齋藤秀之,他 編:感覚入力で挑む,文光堂,pp53-64,2016

3. 加藤浩:鼠径部損傷の予防,陶山哲夫,他 編:スポーツ外傷・障害ハンドブック(発生機序とその予防),医学書院,pp 90-111,2015

4. 加藤浩:筋協調性と理学療法の結びつきを見直すヒント,対馬栄輝・編:筋骨格系理学療法を見直す,pp93-111, 2011.

5. 加藤浩:変形性関節症に対する評価の進め方,細田多穂・柳澤健(編):理学療法ハンドブック改訂第4版 第1巻理学療法の基礎と評価,pp981-1004,医歯薬出版,2010.

 

【論 文】(一部を紹介)
1. 加藤浩:歩行時における股関節疾患患者の下肢力学的エネルギー連鎖.PTジャーナル53(2): 145-155, 2019.

2. 加藤浩:変形性股関節症の筋機能障害に対する理学療法アプローチ.理学療法35(12): 1060-1069,2018.

3. 加藤浩:変形性股関節症患者の身体活動の意義およびその取り組みの実際と効果.理学療法32:113-121, 2015.

4. 加藤浩:運動連鎖からみた変形性股関節症と理学療法.理学療法31: 816-823, 2014.

5. H Katoh et al: Effects of arm swing limitation on knee joint moment during walking – biomechanical analysis using a 3D motion capture system-. J Phys TherSci24(10):965-967,2012.

6. 加藤浩:多関節運動連鎖の視点からとらえた変形性股関節症の筋機能評価.臨床脳波52:425-436,2010.

7. 加藤浩:多関節運動連鎖からみた身体運動制御と筋機能評価―変形性股関節症に対する刷新的評価と治療戦略―.The Journal of Clinical Physical Therapy13:17-26, 2010.

8. 加藤浩・他:変形性股関節症の理学療法における運動制御・学習理論の応用.理学療法26:835-848,2009.